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最近の株価の上昇。どう考えますか?

皆さま こんにちは!

老後の安心と家族の幸せづくりの専門家 ファイナンシャル・プランナーの寺田尚平です。

ここ最近の株価の上昇は、目を見張るものがあり、日経平均株価も3ヶ月半ぶりの2万3千円台を回復しました。(6月8日)

3月の安値で買って「ウハウハ」状態の人や、以前から持っていた株式や投資信託の価格がある程度戻ってきて、少しホッとしている方もいらっしゃると思います。

先日、以前勤務していた銀行の仲間から、金融市場の動向などについて教えて欲しいとの連絡が入り、私の考えを30分程度お伝えしました。

今回のブログでは、この株価の上昇をどのように捉えるべきか、投資するにあたって、注意を要するもの、期待できるもの、私が資産運用のアドバイスを行うにあたっての基本的な考え方をお伝えしたいと思います。

目次

違和感のある株価の上昇

これからの株価の動向については、専門家の意見も割れているようです。

「楽観派」は、世界各国の過去にはない金融・財政政策、つまり「お金のバラマキ」によって、カネ余りによる株式への資金流入と景気の早期回復が期待できることを根拠にあげています。(どちらかと言えば「楽観派」は、いつものごとく大手証券会社の専門家の方が多いように思います。)

「慎重派」は、景気の実態に比べて株価が上がり過ぎていること、新型コロナウィルスの第2波や新興国でも感染の拡大リスク、11月の米国の大統領選に向けての米中摩擦の激化などを指摘しています。

私は、「慎重派」です。

3月の株価の大幅な下落は、新型コロナウィルスの感染拡大が引き金となりましたが、根本的には、昨年秋からの景気悪化の兆候が見られていたことが原因です。

景気の悪化の兆候があるにも関わらず、株価は2月まで上昇を続けてきたのは、昨年秋からの米国での実質的な金融緩和の拡大です。

今も同じような状態ではないでしょうか?

6月8日、世界銀行が公表した2020年の世界経済の成長率の予測は、マイナス5.2%(先進国-7.0%、新興国-2.5%)で、第2次世界大戦後で最悪の景気悪化になるとしています。

さらに、これは新型コロナウイルスの影響が今年の後半には落ち着くことが前提であり、実際には「圧倒的な下振れリスクがある」とし、感染流行の長期化、国際貿易の寸断などが発生するという「悲観シナリオ」では、世界経済の成長率は、マイナス8%になると見込んでいます。

2021年は、4.2%(先進国3.9%、新興国4.6%)に回復すると見込んでいます。

この経済見通しを前提とするならば、今年は最悪の景気悪化、来年は大きく回復ということです。

景気の半年から1年先を見越して、株価は動くと言われますが、今の株価の上昇は、来年の景気の回復を見越した動きということになります。

「それは、ちょっと早すぎませんか?」というのが、率直な感想です。

経済は「U字」回復、もしかしたら「L字」になるかもわからないという状況のなかで、株価だけ「V字」回復している状況です。

今後の経済がどのような動向になるか、見えにくいなかでは、株価の動向については、基本的には慎重に考えるべきです。

特に、慎重に考えておいた方がいい資産は?

新型コロナウィルスの感染拡大が収束しても、以前のような経済の姿に戻らない可能性があります。

産業の構造が、大きく変わってしまうことが考えられます。

伸びる業種、停滞する業種、衰退していく業種が、より明確になってくると思います。

このようななかで、投資の対象となる「資産クラス」で考えると、「リート(不動産投資信託)」「新興国株式」については、より慎重な姿勢が必要ではないかと考えています。

「リート(不動産投資信託)」については、在宅勤務の定着によるオフィス需要の縮小、外出自粛によるホテル、ショッピングモールなどの商業施設への来客数減少などが考えれます。

これらは、現時点での想像に過ぎません。

実際、有効なワクチンや治療薬が開発されれば、以前のようにオフィスで仕事をして、ホテルやショッピングモールに出かけるようになるかもしれません。

しかし、まだどのようになるか予想しずらい状態では、慎重に考えるべきです。

ただし、物流施設などに投資しているリートであれば、このような懸念はありませんので、割安度や分配金利回り等を参考に投資してみてもいいかもしれません。

「新興国株式」は、まだまだ慎重な姿勢は崩せないと考えます。

特に、感染が拡大している国(ブラジル、インドなど)は、多くを語らなくても、注意が必要なことは理解していただけると思います。

まだ、将来の見通しが不確実性が高い状態では、「リート」や「新興国株式」を以前から保有していて、価格が下落しているので、平均購入単価を引き下げることを目的とする「追加投資」は、特に慎重に考えたいものです。

今後、どのような資産が期待できるのか?

このような状況で、上昇が期待できるものは、何かと言えば、やはり「成長」するものではないでしょうか?

投資する対象を選ぶ観点として「成長」「割安」「高利回り」があります。

「割安」の観点から投資を行う前提は、今は一時的に安くなっていて、将来的には前と同じような状態に戻るということです。

しかし、コロナを落ち着いたら、前と同じような状態に「戻るもの」と「戻らないもの」があるのではないでしょうか?

その見極めは、現時点では、かなり難しいのでないかと考えます。

「高利回り」については、先進国の国債などは、ゼロ、マイナス金利に沈んでいる状態です。

「高利回り」のものは、新興国の債券、ハイイールド債などの信用リスクが高いものから選ばざるを得ません。

これらは、景気悪化の影響を強く受けるものになり、現時点では慎重にならざるを得ません。

となると「成長」するものが選択肢として残ることになります。

成長する業種としては、月並みかもしれませんが、やはり「情報・通信」「ネット通販などのEコマース」「医療・ヘルスケア」など であり、これらの企業の株式の上昇は今後も期待できるのではないでしょうか?


投資信託を活用する場合、これらの業種の株式に絞った「テーマ型」ファンドでもいいのですが、アクティブファンドのなかから、現時点で、これらの業種などの株式への組み入れ比率を高くしていたり、機動的な運用をしていて、運用実績のあるものを選ぶ方法もあります。

また、世界各国が大規模な金融緩和により「お金をすりまくっている」状況から考えると、将来的に「お金」の値打ちが低下する可能性があります。

そうなった時に、頼りになるものは「金=ゴールド」ということになります。

可能性は低いかもしれませんが、資産の分散の観点から「金=ゴールド」に投資する商品などに資金を投じておくことも必要であると考えています。

だだし、「情報・通信」「ネット通販などのEコマース」「医療・ヘルスケア」などの企業の株式、金(ゴールド)、それらに投資する投資信託を購入する場合は、一度にまとまった資金を投じるのではなく、時間をかけて、金額を分けて購入することや積立購入をすることをおススメします。

お金は増やすことは大事ですが、ライフプランを実現することはもっと大事。

そもそも『何のために投資・資産運用をするのでしょうか?』

こんな質問をすると『お金を増やしたいからに決まっているではないか』っと怒られそうです。

では『何に使うために、いつまでに、いくらぐらいまでお金を増やしたいのですか?』と聞くと、明確に答えられる人は多くないと思います。

目的や目標が明確でないと、その手段である金融商品などの選択する基準が定まらず、場当たり的な選択になってしまいます。

私は、現在の預貯金等の金融資産の残高と今後の収入と支出の状況からみて、将来の夢や目標、思い描いた暮らしを実現するために、預貯金の利回りだけでは、足りない部分を埋めるために行うものと考えています。

投資・資産運用をするか、しないかという前に、まず将来の生活設計(ライフプラン)ありきなのです。

お金を増やすことも大事ですが、それよりも、夢や目標、思い描いた暮らしを実現すること(=ライフプランを実現すること)の方がもっと大事です。

今後の収入と支出の状況、物価の上昇などを勘案したうえで、利回りゼロの預貯金だけで、ライフプランを実現するための必要な資金を用意できるのであれば、全然OKです。

それは、人それぞれですので、将来の収支と金融資産残高の推移をシミュレーションする「キャッシュフロー表」を作成してみないとわかりません。

作成してみた結果、利回りゼロの預貯金だけでは、不足するのであれば、「収入をふやす方法」「支出を減らす方法」を検討するとともに、投資・資産運用を行うことを検討することになります。

投資・資産運用を行うにあたって、いつまでに、いくら必要かを明確にした「キャッシュフロー表」に基づいて、目標とする運用利回りを決めて、その利回りを達成できる可能性の高い、投資する資産の組み合わせを検討してくことになります。

ここで大事なことは「高い利回りを求めれば、それだけ価格の動きが大きくなる」という「ハイリスク・ハイリターン」「ローリスク・ローリターン」の原則を忘れないことです。

ライフプランを実現するために、必要な金融資産の利回りに対して、必要なだけのリスクをとるという考えです。

高いリターンに目がくらんで、不必要なリスクをとることは、避けなければなりません。

不必要に大きなリスクをとって、もし大幅に下落した場合、ライフプランを実現することはできなくなることも考えらえます。

そして、もうひとつ大事なことは、定期的な状況の確認と見直しです。

お客様の状況、社会・経済環境、金融市場の環境は、日々変化しますので、状況に応じて修正していくことが求められます。

幣オフィスでは、このような基本的な考え方で、生活設計プラン(ライフプラン)の作成から、資産運用(資産配分)等のアドバイス、商品の選び方のアドバイス、定期的なミーティングなどトータルで、ライフプランの実現をサポートする「ライフプラン会員サービス」を提供しております。

よろしければ、リンクからご確認ください。

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