未来について相談できる専門家
皆さま こんにちは!
Over50s専門 FP
寺田尚平です。
50代からの人生をもっと輝かせるために、「お金」と「仕事」の両面からサポートするファイナンシャル・プランナーです。
最近、初めてお会いした方に「ファイナンシャル・プランナーの寺田です」と名刺を渡すと、ちょっと間があって「『金持ち父さん 貧乏父さん』みたいなお仕事ですか?」と言われました。
このような反応をされたのは、初めてだったので、上手な答えを返すことができませんでした。
私のなかでは「ウウ~ン、近いような感じかもしれないけれど、ちょっと違うんだけどなあ~」という感覚でした。
そもそも、かつてベストセラーになった「金持ち父さん 貧乏父さん」についての認識は、その方と私では違いますから、自分の仕事のことを伝えることの難しさを痛感します。
ファイナンシャル・プランナー(以下、FPといいます)という言葉は、聞いたことがあるという人も多くなって来ていると思いますが、その捉え方やイメージはバラバラです。
そこで、私が考えてるというか、私が目指しているFPの特徴について、ブログにまとめてみました。
ご一読いただけたら嬉しいです。
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目次
- ○ 夢や目標を実現させる専門家
- ○ アメリカのFPのバイブル「ウエルス・マネジメント」
- ○ ファイナンシャル・プランニングを行う専門家
- ○ FPは「家計のホームドクター」
- ○ 未来について相談できる専門家
夢や目標を実現させる専門家
皆さんは、「お金」に関する相談をする人がFPと捉えていると思います。
それは、間違いのないことなのですが、私はちょっと違う面もあると考えています。
実際は、私が継続的にフォローさせていただいているお客様は、家族関係や仕事のことなど「お金」以外のことを相談されることも多くあります。
「お金」があれば「幸せ」か?という小難しいお話しになるのですが、「お金」はあくまでも「幸せ」になるための「手段」であって「目的」ではありません。
私の個人的な感覚ですが、「お金」がたくさんあっても、決して幸せそうに暮らしているとは思えない方も多くいらっしゃいます。
FPの仕事は、一言で表現すれば、お客様の夢や目標を実現させることです。
お客様が、どのようことが実現できれば、どのような暮らしができれば「幸せ」か? をお聞きすることが必要な仕事です。
それを実現するために「お金」をどのように準備するのか、その「お金」をどのような使い方をするのか、を一緒に考えていくことになります。
FPは、投資や資産運用のアドバイスを行うことがある(実際、私も投資・資産運用のアドバイスを行っています)ので、「投資アドバイザー」と同じようなものと思われる方もおられます。
投資アドバイザーは、資産の最大化を目的とします。
お客様のお金を最大限に殖やすことが目的です。
FPは、お客様の資産を最大にすることが目的ではなく、お客様の夢や目標を実現させることが目的です。
アメリカのFPのバイブル「ウエルス・マネジメント」
アメリカのFPのバイブルと言われている「ウェルス・マネジメント」という本があります。
22年前に出版された本(日本語訳)ですが、私にとっては、とても刺激を受けた本であり、今でもたまにラインマーカーを引いた箇所を読み返すことがあります。
その中で、FPの仕事について書かれていて、ラインマーカーを引いている箇所の一部をご紹介します。
「ウェルスマネージャー(≒FP)はクライアントのことを第一に考えている。ウェルスマネージャーは、クライアントの資産を適切に運用することによって、人生のゴールを達成する助けになるように努力する。マネーマネージャー(≒投資アドバイザー)が必ずしもクライアントの性別や職業、あるいは独身か既婚かといったことを知らないのに対し、ウェルスマネージャーはこれらのことをすべて知っているばかりでなく、クライアントの夢や目標も不安といったことも知っている。」
「ウェルスマネージャー(≒FP)の業務は、包括的かつ個別的に行われるものである。包括的であるというのは、クライアントの生涯の資金繰りについて重要でない情報などないからである。個別的というのは、成功を測る尺度が、マネーマネージャー(≓投資アドバイザー)のようにパフォーマンス(≓投資収益率)ではなく、クライアントのライフプランにおける目標を達成できたかどうかということだからである。」
「ウエルスマネージャー(≒FP)の仕事は、クライアントのポートフォリオ(≒資産)のリターン(=収益率)を最大化することではなく、クライアントの固有のニーズに対して最も効率的なポートフォリオ(≒資産配分)を設計することである。」
「ウエルスマネージャー(≒FP)は、金融資産(≒お金)をうまく管理することによって、人々の人生の目標が達成することを助ける責任を負っている。」
私が考えているFPと投資アドバイザーの違いはわかっていただけたでしょうか?
ファイナンシャル・プランニングを行う専門家
FPとは、文字が表す通り「ファイナンシャル・プランニング」を行う専門家です。
では「ファイナンシル・プランニング」とは、どういうことでしょうか?
日本FP協会のテキストによると、「ファイナンシャル・プランニングとは、個人の収入・支出、資産・負債、保障・補償などのデータを集め、必要に応じて専門家の協力を得ながら、現状分析を行い、住宅取得プラン、教育資金プラン、保険設計プラン、老後資金プラン、金融資産運用プラン、不動産運用プラン、税金対策プラン、相続・事業承継プランなどを、個人のライフプランに沿って、立案、実行し、見直しすることである。また、企業経営者や個人事業主の場合は、個人のライフプランに影響を及ぼす事業や事業資金に関するプラン二ングも視野に入ってくる」と記述されています。
お客様のファイナンシャル・プランニングを行い、夢や目標を実現することのサポートしていくのが、FPの仕事です。
そしてFPには、お客様の夢や目標を実現させるために、金融商品、保険、不動産、税金、年金、ローン、相続、財務などのお金の関する知識だけでなく、収入を生み出す職業・キャリア、ビジネスに関する知識、そしてその前提となる金融や経済に関する知識が要求されます。
FPはこれらのすべてに注意を払い、顧客にとって最良のプランを提示することが求められます。
ひとつの領域ではなく、様々な領域に渡って「包括的」にサポートしていくところが、税理士、弁護士、金融や不動産の専門家など、ある特定分野に特化した専門家とFPを区別する最大の特徴です。
FPは「家計のホームドクター」
FPは「家計のホームドクター」と言われることがあります。
「ホームドクター」とは、「主治医」「かかりつけ医」という意味ですよね。
皆さんにとっての「かかりつけ医」は、多くの場合、近所の内科などのクリニックの先生ですよね。
大学病院の専門分野の先生(例えば、脳神経外科など)が、「かかりつけ医」ということは、少ないと思います。
皆さんが、身体の調子がなんとなく悪い時に診てもらったり、健康を維持するための定期的な診察などは「かかりつけ医」の先生ですよね。
「かかりつけ医」の先生で、対処できない病気などの場合は、大学病院などの大病院の専門の先生を紹介してくれますよね。
FPは、この「かかりつけ医」の先生と同じ立場です。
FPは、幅広い分野をカバーしているため、すべての分野で完璧にサポートすることは不可能です。
また、法律的にできない業務(税務申告など)もあります。
FPは、自分で対処できないことについては、必要に応じて、各分野の専門家を紹介したり、タッグを組んでサポートします。
FPの仕事は、お客様が希望される相談、例えば保険の見直しや資産運用といった特定の分野の相談に乗りながら、お客様の全体像を見ながら「包括的」にアドバイスしていくことが求められます。
木だけを見る専門家ではなく、「木も森も見る」専門家なのです。
私が、継続的にご相談させていただいているお客様から「銀行や保険会社から、こんな商品を提案されているのだけれど、どうでしょうか?」とアドバイスを求められることがあります。
私は、ほとんどの場合、銀行や保険会社の担当者より、お客様のことをよく知っていて、全体像が見えているので、お客様にとって、その商品やサービスが必要か、必要でないかを適切にアドバイスできる自信があります。
銀行や保険会社の担当者は、一般的な考えやお客様の一部の情報に基づく提案にならざるを得ないところがあります。
お客様が欲しいアドバイスは、一般論や他人がどうしているかより、自分や家族にとって、どんな方法が必要で適切かということですよね。
未来について相談できる専門家
弁護士、税理士、司法書士などの士業と言われる先生方は、基本的には起こったことの対処をするのが仕事です。
交通事故で相手方とトラベルになった、相続で家族間で揉めてしまった などの時に助けてくれるのは、弁護士。
所得税や相続税などを税務署に申告するのを助けてくれるのは、税理士。
自宅などを購入したので、不動産の名義変更などの登記手続を助けてくれるのは、司法書士。
このように何か事が発生した時に、必要となる処置をしてくれる専門家です。
それに対して、FPは発生したことに対処するのではなく、起こりうる未来を今よりもよくするためのサポートをします。
「未来について相談できる専門家」です。
医療の世界に例えれば、病気になってから、治療する役割が士業などの役割であるのですが、FPは、病気にならないように、元気なうちから、健康管理をサポートするイメージです。
病気になってからでは、場合によっては、元の健康状態に戻れないことも多くあります。
どんな優秀な士業の先生でも、事が起こってからでは、できることには限界があり、元の「幸せ度」に戻すことが難しくなります。
FPは、未来の「幸せ度」を上げて、よりよくするために、サポートするのが仕事です。
数十年前は、健康管理を行ったり、そのためにお金をかけることなどはありませんでした。
でも今は、フィットネスクラブやスポーツジムに行ったり、ウオーキングやランニングをしたり、サプリなどを利用したりと、健康管理のために、時間とお金をかけるようになりました。
昨年からのコロナ禍のなかで、急激に変化する時代のなかで、自分や家族の未来について、不安を覚え、何か考えておくことが必要ではないかと思われている方もおられると思います。
自分と家族の未来について、時間とお金をかけて相談する時代がもう来ているのではないでしょうか?
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