50代以上の方は、資産運用をするべき? するべきでない?(その② 続編)
皆さま こんにちは!
Over50s専門 FP
寺田尚平です。
50代からの人生をもっと輝かせるために、「お金」と「仕事」の両面からサポートするファイナンシャル・プランナーです。
今回のブログは、前回のブログ「50代以上の方は、資産運用をするべき?するべきでない?」の続編です。
前回のブログはこちらから https://wellbeing-wakayama.com/2021/05/05/blog-2021-11/
内容は、実際に私がお客様にアドバイスを行っている、資産運用の考え方や手順、注意点などの概要をお伝えしています。
ご一読いただけたら嬉しいです。
◆プロフィールをリニューアルしました!
よかったら、こちらからご覧ください。https://wellbeing-wakayama.com/staff/
◆オンラインセミナーを開催します。
タイトルは、
『退職前後世代のためのマネー&ライフプラン ~人生のピークを70代に~』です。
詳しくはこちら👇から
https://wellbeing-wakayama.com/2021/03/27/seminar-2021-1-3/
◆【寺田尚平のメールマガジン】の登録は、こちら👇から
https://wellbeing-wakayama.com/2021/02/08/mail-magazin/
ブログアップの連絡など、皆さまの暮らしやお金、資産、仕事、事業経営などに役立つ情報、セミナー情報などを配信させていただきます。
目次
「お金の色分け」
前回のブログでのご案内しましたが、「資産運用を検討するにあたって、最初にすること」は
①どこの金融機関に、どんな商品に、いくら預けているか整理して一覧表を作成すること
②将来の収支の状況を把握するためにキャッシュフロー表などのライフプランを作成すること
③お金の色分け です。
そして「お金の色分け」については、私は「金融資産を4つに分ける」ことを提案しています。
その4つとは「流動性資金」「使用予定資金」「確実性資金」「収益性資金」です。
それぞれの資金の性格は、次のようになります。
「流動性資金」は、日常生活で使う資金、突然の出費などに備えておく資金で、一般的に、半年分程度の生活費が目安となります。
「使用予定資金」は、自宅のリフォームや車の購入、子どもの結婚援助など、数年以内に使うことが決まっている資金
「確実性資金」は、元本割れのリスクををできるだけ抑えて、安定的に運用していく資金
「収益性資金」は、リスクがあることを前提に、積極的にリターンを求めて運用を行う資金
4つの配分割合については、ひとつの目安があり、その目安に基づいて、問題がないかを確認していきます。
お金の性格に合った金融商品を選ぶ
4つに色分けしたお金に適した代表的な金融商品は、
「流動性資金」は、普通預金。
「使用予定資金」は、定期預金、個人向け国債
「確実性資金」は、個人向け国債、社債(円建て)、一時払い終身保険(円建て)、バランス型投資信託(リスクコントロール型)
「収益性資金」は、株式、投資信託(株式、不動産等)、外貨預金、外国債券、一時払い終身保険(外貨建て)
となります。
ここで大事なことは、色分けしたお金の性格に合った、金融商品を選ぶことです。
もし、あなたの資産状況などをよく把握していない金融機関等の担当者が、あなたの考えや意向を聞かずに「これは、おススメ商品です!」と提案してきたら、要注意です。
そのような時は、こう聞いてみてください。
「なぜ、私にとってその商品がおススメなのですか?」
あなたが、納得できる答えが返ってくればいいのですが、そうでない場合は、自分の売りたい商品を提案しているだけに過ぎません。
50代からの資産運用では、大事な「確実性資金」
お金の性格により4つ分けた資金のなかで、一般的に「資産運用」と言われるのは、「確実性資金」と「収益性資金」の部分です。
繰り返しになりますが、「確実性資金」は、元本割れのリスクをできるだけ抑えて、安定的に運用していくことが目的です。
現在の超低金利のなかでは、目標とする利回りは、年0.5%~1.5%程度と考えられます。
ここ数年のインフレ率に負けない程度の利回りです。
残念ながら、現状の個人向け国債、社債(円建て)で、この利回りのものを見つけることは難しいと考えられます。(社債は、銘柄とタイミングによっては見つけることはできるかもしれませんが・・・)
また、現在一時払い終身保険(円建て)は、売り止めになっているケースが多々あります。
現実的には、リスクコントロール型のバランス型投資信託が選択肢になると考えます。
リスクコントロール型のバランス型投信は、様々な種類の株式や債券などに分散投資を行い、状況に応じてその配分を機動的に見直しながら、リスク(値動き)を抑えながら、安定的な収益を目指すファンドです。
リスクコントロール型のバランス型投信を選ぶ際は、運用の方針や過去の運用実績等をしっかり確認したうえで、選ぶことをおススメします。
この種類のファンドを選ぶ際の注意するポイントにひとつとして、購入時に支払う手数料があります。
リスク(値動き)を抑えて、安定的な収益を目指すファンドですから、期待できる収益は年率1%~3%程度です。
たとえば、1年間ファンドを保有して2%値上がりしたとしても、購入時に販売会社(証券会社、銀行など)に支払う手数料が2.5%だったら、まだマイナスです。
期待できる収益(リターン)が抑えられているファンドですから、手数料の水準が大事になりますので、同じ商品を購入するのであれば、手数料の低い販売会社から購入することを検討してみてください。
20、30代の資産運用では、この「確実性資金」の部分の必要性は低くなりますが、50代からの資産運用では、この部分がとても重要な役割を果たしますので、慎重に検討してみてくださいね。
「収益性資金」は、「ドカンと一発」は禁物!
「収益性資金」の部分は、一般的に言われる「投資」らしい部分になります。
ここでも、日本だけでなく、世界的な低金利の影響を受けており期待できる収益(リターン)が、落ちているものがあります。
それらは、外貨預金、外国債券、一時払い終身保険(外貨建て)です。
いずれも、外国の通貨に投資しますので、為替レートの変動の影響を受けます。
円安になればいいのですが、円高になれば、得られる利回り以上に元本が割り込んでしまうこともあります。
例えば、米ドル建てのこれらの商品の場合、得られる金利収入は、現在年0%~1.5%程度です。(期間は10年まで、米ドルベース)
一般的に、米ドルベースでは、これらの商品は、値上がり益よりも金利収入が、収益(リターン)のメインの商品ですから、為替レートの変動等によるリスク(値動き)の大きさと、期待できる収益リターンが見合っているかを見極める必要があります。
やはりこの部分は、日本や海外の株式や、投資信託(国内外の株式や不動産等)の組み入れを検討する必要があります。
この「収益性部分」の商品への投資で、最も注意することは「ドカンと一発」を避けることです。
「ドカンと一発」とは、まとまった金額で、ひとつの商品へ投資することです。
大事なことは、投資の鉄則である、様々な資産に分散して投資する「分散投資」と購入するタイミングを分ける「時間分散」です。
(「分散投資」や「時間分散」などの詳しい内容については、オンラインセミナーなどの機会を作ってお伝えする予定です。)
退職金などのまとまったお金が、入金されると金融機関の担当者から「ドカンと一発」での投資を提案されることもありますから、ここは注意してくださいね。
まとめ
前回のブログから、2回にわたり、50代からの資産運用についての考え方や行うにあたっての手順や注意点をお伝えしました。
ご参考なりましたでしょうか?
まだまだ説明不足のところがありますので、オンラインセミナーなどの別の機会でお伝えしていきたいと思います。
これらは、私がお客様にアドバイスを行う場合の流れになります。
私が基準としている、資産運用を行うにあたって、金融商品を選び時のポイントは、
『「期待できるリターン」に対して、「リスク(値動きの大きさ)」と「費用(コスト)」が見合っているかどうか?』ということです。
もし、金融機関の担当者から金融商品の提案を受けたら、この質問を投げかけてみてはどうしょうか?
あなたが、納得のいく資産運用を行い殖やしたお金を、価値を感じることに使って、満足することを祈念しております。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
◆プロフィールをリニューアルしました!
よかったら、こちらからご覧ください。https://wellbeing-wakayama.com/staff/
◆オンラインセミナーを開催します。
タイトルは、
『退職前後世代のためのマネー&ライフプラン ~人生のピークを70代に~』です。
詳しくはこちら👇から
https://wellbeing-wakayama.com/2021/03/27/seminar-2021-1-3/
◆【寺田尚平のメールマガジン】の登録は、こちら👇から
https://wellbeing-wakayama.com/2021/02/08/mail-magazin/
ブログアップの連絡など、皆さまの暮らしやお金、資産、仕事、事業経営などに役立つ情報、セミナー情報などを配信させていただきます。