お金のことをちゃんとしたい!
皆さま こんにちは!
50代からの「お金」と「仕事」の総合戦略プランナー
ウェルビーイング・コンサルティング・オフィスの寺田尚平です。
早いもので、5月も終盤を迎え、来週からは6月に突入して、あっと言う間に7月を迎えて、今年の半分が過ぎてしまいます。
私にとって、この4月~5月は、吉野山での花見、東京出張&観光、妻の実家への帰省(和歌山県新宮市)、京セラドーム大阪でのサザンオールスタースのライブ、卓球・テニス、3日連続の飲み会など・・ちょっぴり遊びすぎです。
6月からは、ちょっと気合を入れて仕事に取り組めれば・・・と考えていますが、ついつい遊びの予定を入れたくなります。
遊びの予定を楽しみに仕事に励むことも重要ですから、まあ楽しみながら仕事を続けたいと思います。
最近、耳にした気になるフレーズ「お金のことをちゃんとしたい」をテーマにしたブログをしたためましたので、ご一読いただければ有難いです。
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目次
お金のことをちゃんとしたい!
「お金のことをちゃんとしたい」
最近、ある独立系ファイナンシャル・プランナーの方から聞いたフレーズです。
とても曖昧模糊(あいまいもこ)としていて、はっきりしない表現ですが、多くの人が感じていることを的確に表現していると言葉だと思いました。
内閣府の「令和6年 国民生活に関する世論調査」によると、悩みや不安の内容についての質問「悩みや不安を感じていることはどのようなことについてですか?」に対する回答の上位は、
1位:自分の健康について
2位:老後の生活設計について
3位:今後の収入や資産の見通しについて
4位:家族の健康について
5位:現在の収入や資産について
となっていて、「健康」と「お金」に関することが上位を占めています。
令和6年は「自分の健康について」が1位となっていますが、平成10年以降は、平成12年、令和3年、令和6年以外は、「老後の生活設計について」が1位、「自分の健康について」が2位となっています。
また、3位の「今後の収入や資産の見通し」と4位の「家族の健康について」は、平成12年以降、3位と4位が入れ替わりながら推移して来ましたが、令和3年以降は「今後の収入や資産の見通し」が3位に定着している状況です。
「お金のことをちゃんとしたい」という表現は、「老後の生活設計」や「今後の収入や資産の見通し」についての悩みや不安を解消したいという気持ちの表れではないでしょうか?
お金のことを見える化する!
「老後の生活設計」や「今後の収入や資産の見通し」についての悩みや不安を解消するには、どのようにしたらいいと思われるでしょうか?
宝くじを当てる、ギャンブルで大儲けする、手軽で手早く儲かる仕事をする などなどを考えてしまうかもしれませんが、どれも現実的ではありません。
このような気持ちにつけ込んだ、SNSなどを通じた様々詐欺もまん延しています。
これらは実現する可能性が極めて低い「手段」になりますが、大切なことは「手段」を考える前に、まずは現状を把握することではないでしょうか?
具体的には、収入と支出の状況、資産と負債の状況を「見える化」することです。
多くの人は、ご自身やご家庭の収入と支出、資産と負債の状況は、頭のなかで、大まかには把握していると思いますが、実際の書面に落としてみると、頭のなかがクリアになり、不安が和らいだり、新たな疑問点が見つかったり、実現可能な対策を検討していくことにつながります。
現在の「収入と支出の見える化」「資産と負債の見える化」に加えて、現時点で想定できる、将来の「収入と支出・資産と負債の見える化」を行うことができれば、「老後の生活設計」や「今後の収入や資産の見通し」についての悩みや不安は、ある程度解消されるのではないでしょうか?
お金の不安の正体は「見えていない」ことです。例えば、霧がかかって10m先しか見えない山道を車で運転していると、とても不安になります。ところが、霧が薄くなって、少しでも先を見通せるようになると不安は和わらぎます。
将来のことが、わからないのは事実ですが、現在の状況や現時点で想定できる事柄を「見える化」することはできます。
「戦略」と「戦術・手段」
私は、証券や保険を販売しない独立系ファイナンシャル・プランナーとして活動をしています。
様々な会合や交流会などで、名刺交換をして「ファイナンシャル・プランナーです。」と自己紹介すると、多くの場合「保険販売されているのですか?」と言われ、「違います。保険の販売は行っていません。」と答えると、「どのようにして収入を得ているですか?」と聞かれ、「収入源は、相談料や顧問料、講師料、原稿料などです。」と回答しています。
ファイナンシャル・プランナーとして独立してから、保険会社などの方から「証券や保険販売の代理店をやらないか?」などお誘いを受けることもありましたが、「いや~ 銀行員時代に嫌というほど、証券や保険を売って来たので・・・」と誤魔化しながらお断りしています。
証券や保険の売らないのは、証券や保険を売ることができれば、自分に入る手数料の高い商品をお客様に提案する可能性は否めないこと、証券会社や保険会社の事務手続が煩雑であることが理由です。
しかし、本質的な理由は、より大事なことは、「どの証券や保険を選ぶか?」という、お客様にとっての「手段」のお手伝いすることよりも、「どのように暮らしがしたいのか?」「何を実現したいのか?」などの「目的」をお伺いして、「目的」を実現するための生活設計や資産設計などの大きな方向性である「戦略」を立てるお手伝いをすることではないかと考えているからです。
少し難い話になりますが、「戦略」は目標達成のための長期的な方向性や大枠を指し、「戦術」はその方向性に基づいた具体的な行動や方法と言われています。
「どの証券や保険がお得?」「年金はいつからもらったらお得?」「有利な節税方法はあるの?」・・・などなどは、あくまでも「戦術・手段」の話です。
私達は、どうしても具体的な「戦術・手段」に目が行きがちですが、「戦術・手段」はあくまでも「戦略」で定めた方向性に基づいたものであり、「戦略」の方がより重要です。
「戦術は戦略に従う」や「戦略の失敗は、戦術でカバーすることはできない」という言葉がありますが、大きな方向性を間違ってしまえば、いくらいい「戦術・手段」を駆使してもカバーできないということです。
「戦術・手段」よりも「戦略」が大事!
私は、独立系ファイナンシャル・プランナーとして、お客様のご希望などのヒアリングを行い、様々な資料を拝見させていただき「収入と支出の見える化」「資産と負債の見える化」を行い、そのうえで、想定できる範囲で「将来の収入と支出・資産と負債の見える化」のサポートをしています。
まずは現状の把握と起こりうる未来の予測です。
そのうえで、将来の収入と支出・資産と負債の状況を改善するための「戦略」をご提案させていただいています。
戦略の切り口は、「収入をふやす」「支出を減らす」「お金に働いてもらう」です。
「収入をふやす」は、転職、副業、共働き、長く働く、公的年金の繰り下げ、独立起業 などが選択肢です。
「支出を減らす」は、携帯電話料金、生命保険、住宅ローンなどの固定費の見直し、浪費と思われる支出の見直し などが選択肢になります、
「お金に働いてもらう」は、投資による資産形成や資産活用を行うことなどが選択肢になります。
ここまでが「戦略」の部分であり、ここから先の具体的な方法については、「戦術・手段」の領域になります。
証券や保険を販売する立場の方は、商品販売による手数料を増やそうと考えれば、「戦略」の領域ではなく、具体的な商品を提示する「戦術・手段」の領域にだけ係ることだけに集中するのは当然のことなります。
余談ですが、「戦略」という言葉は、「経営戦略」などのビジネス用語として使われることが多いのですが、個人の人生設計などの書籍のタイトルにも数多く使用されています。
私の本棚にも「ライフシフト100年時代の人生戦略」「ライフシフト100年時代の行動戦略」「ミドルシニアのためのライフシフト戦略」「50歳からの人生戦略は図で考える」「50歳からの幸せな独立戦略」「大値上がり時代のスゴイお金戦略」「投資戦略の発想法」などが並んでいます。
いきなり注射を打つドクター?
私は、「戦術・手段」の領域よりも、上位の概念である「目的」や「戦略」の領域のサポートをしないと、本当にお客様のためにならないと考えています。
具体的な一例をあげさせていただくと、投資による資産形成や資産活用を行うにあたって、重要なことは、お客様にひとり一人にとって適した、預金などの元本保証の商品と株式や投資信託などのリスク商品の割合です。
ここで誤った選択をすると、将来的に大きな問題が発生する可能性があります。
そのお客様にとって、必要以上のリスク商品を割合が高くなれば、株式や投資信託などが大きく下落した時のダメージが大きくなり、想定以上の損失が発生し、生活に悪影響を及ぼすこともあります。
逆に、そのお客様の収入・支出、資産状況から見て、リスク商品の比率を高めても問題ない場合でも、よくわからないから、元本保証の商品の割合が高くなっていて、資産全体として、十分な収益を得ていない状況、つまり「お金が働いていない」状況になり、物価上昇により資産価値が目減りする可能性があります。
このように、お客様ひとり一人に適した、元本保証商品とリスク商品の割合を提案できるのは、「収入と支出の見える化」「資産と負債の見える化」「将来の収入と支出・資産と負債の見える化」をサポートをしている独立系ファイナンシャル・プランナーだけです。
他の具体的な例として、リスク商品のなかの国内と海外、株式と債券などの資産配分、NISAやiDeCoなどの税制優遇制度を活用するための資金の割り振り、万が一のために備えるために必要な保障などがあげられます。
このような流れを医療の話に例えると、ドクターが、体温や血圧、CTやMRIで検査を行い、将来の病気や健康状態を予測して、治療方針や薬を提示するのと同じです。
多くの証券や保険を販売する立場の方からの商品提案、YouTubeなどのメディアでの情報は、「戦術・手段」である「薬」のことです。
ある方には効果があった「薬」ではあるかもしれませんが、本当にその方に合っているかは、検査をしてみないとわかりません。
病院に行ったら、あまり症状などを聴いてもらえず、なにも検査もせずに、これはよく効くからと言って、いきなり注射をしたり、「薬」を出すドクターがいたら、引いてしまいますよね~。
まとめ
「お金のことをちゃんとしたい」という希望を叶えたり、「老後の生活設計」「今後の収入や資産の見通し」についての悩みや不安を解消するためには、「収入と支出の見える化」「資産と負債の見える化」「将来の収入と支出・資産と負債の見える化」を行い、大きな方向性である「戦略」を定め、「戦略」の即した「戦術・手段」を実行していくことが必要です。
これらの一連の作業をご自身でできるという方は、当然ながらご自身でされることをおススメします。
「これらの一連の作業は、とても自分ではできそうもないという方」「証券や保険を販売している方から、商品の提案を受けて、よく理解できないまま契約したけれど、本当にそれで良かったの?」という方などが、弊社のお客様になっていただいており、満足していただいております。
あなたも、お金のことをちゃんとしませんか?