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注目を集める「パーパス(存在意義)」とは?

明けましておめでとうございます。

ウェルビーイング・コンサルティング・オフィスの寺田尚平です。

旧年中はお世話になりましてありがとうございます。

皆さま、お正月休みはいかがお過ごしでしょうか?

家族や親せきとの団欒、初詣、旅行などを楽しまれている方、お仕事をされている方もおられると思います。

いずれにしても、充実した時間を過ごされることを祈念いたします。

また、新年は、今年の抱負や目標などを考えたり、自分自身を振り返るいい機会でもあります。

私は、昨年の秋から、自分の仕事についての「パーパス(存在意義)」ということを考え続けています。

今回のブログでは、近年、注目されている「パーパス」についてお伝えしたいと思います。

 

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目次

企業経営において注目を集める「パーパス(存在意義)」

近年、企業経営において「パーパス(存在意義)」の重要性に注目が集まっています。

上場企業や大企業を中心に「なぜ自社が存在するのか」「何のために事業を行うのか」という問いに答える「パーパス」を制定する動きが加速しています。

「VUCA」(変動性・不確実性・複雑性・曖昧性)の時代と言われるように、先行きが不透明で、変化が激しい時代のなかで、企業としての「軸」を明確にしておくことが重要であるとの認識から、注目が集まっているものと考えられます。

従来から「経営理念」や「ミッション」「ビジョン」などを制定している企業もあり、それらと「パーパス」との違いが分かりにくい面があります。

明確に線引きすることは難しいのですが、「パーパス(存在意義)」は「自分達はなぜ存在しているのか?」という「WHY」に対する答え。

これに対して「ミッション」は「パーパス」の実現に向けた戦略であり、行動指針を表すもの、すなわち「何をやるか(WHAT)」に対する答え。

そして、「ビジョン」は「パーパス」を実践していくなかで「自分たちが目指すところ、あるべき姿」であり「自分たちはどこに向かうのか(WHERE)」に対する答えとなります。

「パーパス」は、「ミッション」などに比べて、「社会に対してどう貢献していくか」という視点が加わったものであり、より「社会性」の強い視座に立っています。

具体的な企業の「パーパス」について紹介しますと、こんな感じなります。

・ソニー 『クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす』

・富士通 『イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界を持続可能にしてくこと」

・三菱UFJファイナンシャル・グループ 『世界が進むチカラになる』

・関西電力 『「あたりまえ」を守り、創る』

・花王 『豊かな共生社会の実現』

幸せに働くための個人の「パーパス」

上場企業や大企業を中心に取り入れられている「パーパス(存在意義)」ですが、中小企業や個人においても取り入れるべき概念だと思います。

上場企業や大企業に比べて、経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報)が限られている中小企業は、やはり「ヒト」の結束が、より重要になります。

「ヒト」の結束を高めるためには、しっかりした「軸」が必要です。

そのためには、企業の「パーパス」を明確化・言語化して、社員の共通認識にしておくことが求められます。

また、個人については「何のために働くのか?」「働くことを通じて何をしていきたいか?」という問いに対する答えを明確化・言語化しておくことは「働きがい」に繋がるのではないかと考えます。

個人の仕事に対する「パーパス」と会社の「パーパス」が重なるところが、多ければ多いほど、仕事に取り組む意欲が高まり、働くことの喜びを実感できることになります。

会社経営者や個人事業主の場合は、事業の「パーパス」と個人の「パーパス」は、かなりの部分が重なっていますので「働きがい」を実感することが多いと思います。

会社員の方が、「何のために働くのか?」「働くことを通じて何をしていきたいのか?」ということを深く考えることは少ないかもしれませんが、自分なりの答えを持っておくことは、幸せに働くためには重要なことではないでしょうか?

当オフィス(=私個人)のパーパス

ここまで簡単ではありますが、「パーパス(存在意義)」について説明させていただきました。

企業や個人の「パーパス(存在意義)」を突き詰めて考えることは大変ですが、日々様々な出来事が起こる中で、事業や仕事を行う「軸」を見失わないようにするためには、明確化・言語化しておくことが必要であると思います。

1月は、比較的時間的な余裕があり、新しい年を迎えて、自分を見つめ直すには最適な時期ですので、一度考えてみてはいかがでしょうか?

最後に、昨秋から考えて来た当オフィス(=私個人)の「パーパス」と「ミッション」についてお伝えしたいと思います。

〇パーパス(存在意義)
『ライフ・キャリア・ビジネスプラン二ングで、地域をウェルビーイングで満たす』

〇ミッション(使命)
『ひとりひとりの「できたらいいな」に寄り添い支える』

パーパスには、当社の屋号である「ウェルビーイング(Well-being)」を取り入れました。

「ウェルビーイング(Well-being)」とは、身体も心も健康で、社会的にも満たされた状態。ウェルビーイングは「幸福」「幸せ」とも訳せますが、「ハピネス(Happiness)」とは、ニュアンスが異なります。ハピネスは「瞬間的」に幸せな心理状態、ウェルビーイングが「持続的」というニュアンスが含まれています。
世界保健機構(WHO)では、ウェルビーイングを「病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされている状態」と定義しています。内閣府の「成長戦略実行計画(令和3年6月18日)」のなかで「国民がWell-beingを実感できる社会の実現を目指す」と明記されています。

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