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今やっている保険や投資信託、本当にこれでいいの?

皆さま こんにちは!

老後の安心と家族の幸せづくりの専門家 ファイナンシャル・プランナーの寺田尚平です。

最近、幣オフィスには「今まで、金融機関の言う通リに、保険や投信などをやって来たけれど、本当にこれでいいの?」というようなご相談が増えています。

「保険や金融商品の販売を行わない立場のファイナンシャル・プランナーの意見を聞きいてみたい」ということなんでしょうね。

そこで、保険や金融商品の選び方のアドバイスを行う際に、私が大事にしている3つのポイントをブログにまとめてみました。

皆さまの保険や金融商品選びの参考になれば、嬉しいです。

 

久しぶりにオンラインセミナーを開催します。タイトルは、

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ブログアップの連絡など、皆さまの暮らしやお金、資産、仕事、事業経営などに役立つ情報、セミナー情報などを配信させていただきます。

目次

近所の市民プールに「飛行機」で行きますか? ~「目的」と「手段」~

皆さまは、北海道へスキーやスノボに行きたい時は、どの乗り物で行きますか?

「飛行機」ですよね。

それでは、沖縄にダイビンに行きたい時は、どうでしょうか?

同じく「飛行機」ですよね。

では、近くの市民プールに行きたい時は、どうでしょうか?

多分「車」や「バイク」「自転車」「徒歩」のどれかですよね。

まさか「飛行機」で行く人は、いないですよね。

でも、保険や金融商品を選ぶ時に、これと同じようなことが起こっていませんか?

あくまでも、保険や金融商品は「手段」であり、この例えに当てはめれば「乗り物」ですよね。

それに対して、保険や金融商品を利用するには、何のためでしょうか?

・老後を安心して暮らすため
・一家の大黒柱に万が一のことがあった場合に、家族が困らないため
・災害や事故などに備えるため
・子どもの教育資金を準備するため
・やりたいことを実現するため      など

目的」は、ひとりひとり違うし、同じ人であっても、年齢やライフステージなどで、変化していくものですよね。

「目的」は、先ほどの例えで言えば「北海道でスキー」「沖縄でダイビング」「近所でプール」ですよね。

「目的」「行き先」によって、「乗り物」を決めていますよね。

保険や金融商品を選ぶ時も同じで、まずは「目的」を決めることが先で、それに応じたものを選ぶことが必要ですよね。

ところが、銀行、証券会社、保険会社などの担当者で、「目的」までしっかり聞いて提案してくれる人は、ゼロとは言いませんが多くないと思います。

営業成績という数字に追われている彼らにとって、お客様の「目的」を聞いて、商品の提案をするという悠長なことをしている余裕はないのではないでしょうか?

だから、近所のプールに行きたい人に「飛行機」で行きましょう!とか、沖縄に行きたい人に「自転車」で行きましょう!とか、の提案になってしまいます。

お客様側も、自分自身の「目的」について、明確になっていない場合、金融機関の担当者から「この飛行機は、最先端の性能を備えているんですよ!」というような説明を受けると、その気になってしまって、「目的」に合っていないものを選んでしまうことになります。

大事なことは、
 ・これからどのように暮らしたいのか?
 ・何かやりたいことがあるのか?
 ・何か備えておかなければならないことがあるのか?
など、「目的」を明確にして、そのためにはどのくらいお金が必要か?という視点です。

お客様の「目的」を明確化したり、「目的」に応じた「手段」や「方法」を選ぶために、アドバイスやサポートを行うことが、私達ファイナンシャル・プランナーの役割であると考えています。

そして、そのための「手段」のひとつとして、生活設計プラン(ライフプラン)を作成することです。

お菓子だけでなく、野菜も食べなさい!

先日、日本経済新聞で「テーマファンドはダメ? 不可逆なトレンドを・・・一緒にされては、困ります」というタイトルの全面広告を見かけました。

投資信託会社の日興アセットマネジメントが、自社のテーマ型ファンド(投資信託)をPRする広告です。(テーマ型ファンドについては、下のリンクからご確認ください。)

この広告が指摘するように、「デジタル」「IT」「AI」「5G」「フィンテック」「ESG」などのテーマは、一時的なブームではなく、中長期的なトレンドであり、逆戻りすることはできない流れであると思います。

そうであるならば、そのようなテーマに関連する事業を行っている企業の株価は、長期的に上昇し、それらのテーマ型ファンドの価格も上昇することが期待できます。

そして、このようなテーマ型ファンドは、ここ数年の運用成績が好調ということもあって、売れています。

銀行や証券の販売担当者は、「売れています」「運用成績が好調です」とか、お客様にアピールしやすいので、どんどん提案します。

お客様は、テーマ型ファンドは上昇するイメージが描きやすく、また最近の運用成績に、目が行きがちになります。

結果として、お客様の持っている投資信託が、同じようなテーマ型ファンドばかりに集中してしまう状態が起こることがあります。

資産運用や投資で、大事なことは、上昇や下落をあてることではなく、想定外のこと、逆のことが起こった場合のことも考えおくことであり、そのための方法として、異なる動きをする可能性のあるものに「分散」しておくことです。

残念ながら、銀行や証券会社の販売担当者は、そういう視点を欠いてしまい、全体のバランスを見ながら、提案することができないことが多々あります。

仕方ないことなのですが、彼らの目的は商品を売ることですから、ひとりのお客様の全体のバランスなどを見て提案する時間があったら、他のお客様を探して、早くたくさん売ることが求められます。

私は、資産運用のアドバイスを行うにあたって、全体の配分のバランスを見ることを重視しています。

同じようなものに集中している場合は、修正したり、必要と判断すれば、不足しているものを追加することを提案します。

そのような提案を行うのは、詳しく説明する必要があったりして、時間と手間がかかりますし、たまには、お客様から嫌がられることもあります。

お客様にとって、必要とあれば、耳の痛いことを言うことが、お客様のためになると信じてやっています。

「子育て」に例えると、すべてがそうではありませんが、銀行や証券会社の販売担当者は、子どもが欲しがるから、すぐに食べてくれるから、甘いお菓子やお肉ばかりを与え続けるスタンスです。

私は、甘いお菓子やお肉だけはなく、子どもが嫌がっても、野菜も食べるように勧めるスタンスをとっています。

どちらが良いとか、悪いとかではなくて、このような違いがあることをご理解いただけたら嬉しいです。

一緒にされては、困ります!

「素材」を理解して、活かすこと

銀行、保険会社などから提案を受けた方や契約しているという方も多いと思いますが、「外貨建て終身保険」の仕組みについてお伝えしたいと思います。

「外貨建て終身保険」は、皆さまがお持ちのお金(円)を「アメリカドル(以下、米ドル)」とか「オーストラリアドル(以下、豪ドル)」に交換して、米ドルや豪ドルの終身保険に加入する仕組みです。

アメリカやオーストラリアは、日本より金利の水準が高いので、円の定期預金などの比べて、高い利回りが得られることが魅力です。

ただし、為替変動のリスクがあり、契約時よりも、解約時に「円安」になっていれば、元本を上回ることが期待できますが、「円高」になっていたら、元本割れを起こす可能性がある保険商品です。

ところで「外貨建て終身保険」を扱っている保険会社は、お客様から預かったお金は、どこに預けていると思われますか?

通常、米ドル建ての終身保険の場合は、アメリカの国債や社債などの債券に預けていています。

保険会社は、アメリカ国債などから得られる利率とお客様に支払う利率の差が利益になります。

実は、この利率の差が、結構大きいものと考えられます。

そのなかから、保険会社は、販売代理店である銀行などに手数料をバックしています。

「外貨建て終身保険」のデメリットとして、先ほど申し上げた「円高」になった場合に加えて、多くの商品では、決められた期間よりも早い時期などに解約した場合に、米ドルベースであっても(=契約時と同じ為替レートであっても)元本を下回ることがあることです。

その仕組みについては、ここでは説明を省略しますが、勧めてきた銀行や保険会社の担当者に聞いてみてください。

余談になりますが、皆さんが、納得できる説明をしてくれるか、どうかでその担当者の実力が分かります。

この2つのデメリットは、アメリカの国債を直接保有するのと同じデメリットです。

お金をふやす目的の資産運用として考えた場合、デメリットが同じであれば、保険会社が利益を抜いている「外貨建て(米ドル)保険」より、アメリカの国債を直接購入した方が、高い利回りを得ることが期待できます。

預金、貯蓄性の保険、投資信託などは、金融機関が、株式や国債などの債券、不動産などの「素材」を使って調理したものです。

どんなに上手な料理人でも、肉の味を野菜の味に変えた料理を作るのは難しいように、金融商品として調理しても、「素材」の特徴は残されています。

「外貨建て(米ドル)保険」で言えば、「素材」は、アメリカの国債や社債などの債券です。

預貯金、貯蓄性保険、投資信託には、必ず料理した金融機関の利益がかかっていますから、株式や債券などの「素材」を直接購入した方が、得られる利益は増えることが期待できます。

しかしながら、一般の方が「素材」を選びをすることは、知識や情報、時間などの制約があることから、金融機関に任す(貯蓄性保険、投資信託などを利用する)という選択もありです。

大事なことは、その金融商品は、どんな「素材」から出来ているのか、その「素材」は、どんな味をだすのか、すなわち、どんな特徴があるのかを理解することです。

それぞれの「素材」の特徴を理解して、活かすことが、タイミングを見て、売買することよりも、資産運用において必要なことです。

そして、もうひとつ大事なことは、お客様が負担する費用が、金融機関に任せて、得られるものに見合っているか、という視点を持つことです。

まとめ

最後までお読みいただきましてありがとうございます。

例えを使って、わかりやすくしたつもりですが、逆に回りくどい文章になってしまったかもしれません。

繰り返しになりますが、
 ・これからどのように暮らしたいのか?
 ・何かやりたいことがあるのか?
 ・何か備えておかなければならないことがあるのか? 

などのお客様の「目的」を明確化したり、「目的」に応じた「手段」や「方法」を選ぶために、幣オフィスでは、生活設計プラン(ライフプラン)の作成をサポートしております。

また、金融商品、保険などの保有状況を一覧表にして、その「素材」ごとの配分がわかる資料を作成して、現状を診断させていただく「ご資産の健康診断サービス」を提供しております。

久しぶりにオンラインセミナーを開催します。タイトルは、

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