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これからは「一般論」ではなく「個別論」! 「やり方」よりも「あり方」!

皆さま こんにちは!

老後の安心と家族の幸せづくりの専門家 ファイナンシャル・プランナーの寺田尚平です。

先日「顧客側に立つ独立系ファイナンシャル・プランナー(以下、FP)が集まる FP技能士会」の講演会に、オンラインで参加しました。

講師は、一昨年大きな注目を集めた、いわゆる「老後2000万円報告書」の策定に、関わった専門家のなかで、唯一「相談業務を行う実務家の独立系FP」であり、FP業界の「大御所」である「神戸孝(かんべたかし)氏」でした。

私が、FP資格を取得した後、様々な勉強会に参加するなかで、最も刺激を受けた人です。

約12年ぶりに、神戸氏のお話しを聞いて、その時に言われていたこれから起こる変化が、今現実に起こっていることに気づかされました。

今回のブログでは、神戸氏のお話しを基に「日本社会のしくみの変化」について、お伝えしたいと思います。

これからの時代を生きていくためには、誰もが知っておいて欲しい内容です。

ご一読いただけたら嬉しいです。

 

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目次

明治維新から終戦までの社会のしくみ

日本の社会は、70年から80年程度のサイクルで、大きな変化を遂げてきています。

過去を振り返ってみると、1716年の「享保の改革」、
1787年の「寛政の改革」(71年後)、
1868年の「明治維新」(81年後)、
1945年の「太平洋戦争の終戦」(77年後)、
そして、終戦から75年後が2020年であり、現在は社会のしくみの大きな変化の真っ最中です。


明治維新から終戦までの時代は「国家主義」「軍国主義」の時代であり、「国」が主役の社会であり、序列は「国⇒企業⇒個人」でした。

なぜ、国が主役の社会構造なったかと言えば、欧米諸国の植民地になることは、何としても回避することが、明治政府の最大の目的だったからです。

他のアジア諸国が、欧米諸国に植民地化されるなかで、独立国家として生き残るためには、軍事力を重視する「富国強兵」が必要だったのです。

終戦からバブル崩壊までの社会のしくみ

「富国強兵」をスローガンにした日本政府は、日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦に勝利し、第二次世界大戦に突き進むことになります。

第二次世界大戦の敗戦により、日本経済は壊滅状態になりました。

この日本経済を立て直すためには、「企業」を主役にして、資源などを輸入して海外に輸出して稼ぐ「加工貿易立国」となる必要がありました。

序列は「企業⇒国⇒個人」です。

鉱物などの資源がない日本ですが、「人」という資源は豊富にありました。

そこで、工場のラインで決められた事を決めれた通リに行う人をつくる必要がありました。

工場のラインで、勝手なことをする人がいたら、ラインがストップしてしまうからです。

学校教育では「協調性」が重視されて、「人と同じ事をせず、違うことをしたらダメ」という暗黙の了解のある社会です。

その結果、みんなと同じことをしていたら、そこそこ幸せな人生になるという「1億総中流社会」を作り上げたのです。

みんなで頑張って、みんなで豊かになる社会、「一斉行進」をする社会です。

バブル崩壊後、今、これからの社会のしくみ

この「1億総中流社会」も、バブル崩壊後の「平成」になってから、少しずつ変化して来ました。

そして、令和なり、コロナが来て、その変化が加速しているように思います。

「格差社会」と言われるように、「格差」が拡大してきたのです。

「人と同じことをしていても、幸せになれない社会」になって来たのです。

ひとりひとりが、人と「違う」ことをして生きていくことが、求められる社会です。

人と同じことをしていたら幸せになれない最大の理由は、人口が減って来たからです。

人口が増えているということは、パイが大きくなっていくことですから、先を行く人と同じことをしていても、パイを分けてもらえるわけです。

しかし、人口が減る、すなわちパイが小さくなっていく中では、先を行く人と同じことをしていたら、パイの分け前はありません。

周りと違うことや、新しいことをしないと、パイの分け前をもらえることは難しくなります。

「1億総中流社会」は「公平」な社会であり、いわば「結果」が同じ社会です。

今、これから社会は「公正」な社会であり、「機会」は平等に与えらえる社会ですが、「結果」はバラバラな社会です。

多様な選択肢のなかから、自分で選択して、ひとりひとりが違った生き方をする時代です。

ひとりひとりが、自分らしい生き方や働き方をすることができるようになったのです。

とても、いい方向に向かっているのではないでしょうか?

今、これからの社会は、「個人」が主役の社会であり、序列は「個人⇒企業⇒国」の時代です。

これからは「一般論」ではなく「個別論」!「やり方」よりも「あり方」!

ひとりひとりが、多様な生き方、働き方を選んでいく時代になっていくと「他の人は、よそは、みんなは、どうしているの?」という言葉を聞く機会が少なくなります。

「一般的には、・・・・・」という言葉は、すなわち「一般論」は意味をなさなくなり、「私や私たち家族にとって、どうなの?」という「個別論」で考える必要があります。

私は、ファイナンシャル・プランナーとして、外部の団体様から依頼を受けて、金融商品などに関するセミナーの講師をすることがあります。

セミナー終了後のご質問のなかで、とても答えにくい質問があります。

それは「何かいい金融商品はないですか?」というご質問です。

その質問に対しては、基本的な金融商品の選び方のような「一般論」のお話ししかできず、お互いに消化不良気味です。

万人向けにいいという金融商品は存在せず、それぞれの商品にメリット・デメリットがあるだけで、ひとりひとりに合ったものは、ひとりひとり違うものになります。

幣オフィスに相談に来られる方の中にも、インターネットから様々な情報を取ることはできるが、それが、自分や、家族にとって正解なのか、どうかわからないから相談に来たという人がおられます。

自社が提供する商品や手法などのメリットをPRする情報は、世の中にあふれていますが、その情報に踊らされないようにして欲しいのです。

商品や方法などを選ぶ前に、考えることであります。

それは「どこに行きたいか?」を明確にすることです。

どのような生き方をしたいのか? 何を実現したいのか? という「行き先」や「方向性」です。

そこが明確でないと、様々な情報に惑わされて、多くの選択肢のなかから、選べなくなってしまいます。

「行き先」や「方向性」は、「目的」や「目標」であり「あり方」です。

「商品」や「方法」は、「手段」であり「やり方」です。

その「あり方」を決めるためのツールのひとつが「ライフプラン(生活設計プラン)」です。

「ライフプラン(生活設計プラン)」は、企業で言えば「経営計画書」「事業計画書」にあたるものです。

これからは「個人」が主役の時代、ひとりひとりがより主体的に、人生に向き合うことで、人生を豊かにしていく時代です。

そのために、独立系ファイナンシャル・プランナーがより、多くの人々のために、貢献できる世界をつくることが、私の「行きたいところ」です。

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