「あるご家族の相続物語」~その⑭ 信彦さんに眠れない夜が続く・・・~
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円満相続の道先案内人 寺田尚平です。
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それでは、「あるご家族の相続物語」その⑭です。
※登場人物についてはこちらからご確認ください。
「あるご家族の相続物語」始まります!険悪なムードを残したまま、弟と妹は帰って行った。
それから信彦さんは、これまでの信彦さん家族の苦労に対する配慮が全くない、弟と妹の態度に対して、思い出す度に腹立たしくなった。
夕食の時など、妻に対して、弟や妹に対する愚痴を言うようになった。
さすがに、妻はこれではマズイと感じたのか、弟と妹に連絡をとり、もう一度話し合いをするように、とりなしてくれた。
結局、9月の秋分の日に、弟が出張で大阪に来ることから、大阪市内のホテルで、きょうだい3人で、もう一度話し合いを行うことになった。
妻の話によると、妹と電話で話した時の感じでは、どうも妹の夫、信彦さんからすれば、義弟が糸を引いているように思うとのことだ。
そして、弟と妹の考えは、実家、アパート、青空駐車場の評価額と預金、上場株式の評価額は、ほぼ同じぐらいだから、ざっくり金額的な配分で言うと、信彦さんが二分の一、弟と妹がそれぞれ四分の一ということになる。
法定相続分は、きょうだいそれぞれ三分の一ずつあるのだから、十分に信彦さんにも配慮している、だからこれ以上譲るつもりはないということだった。
これを聞いた信彦さんは、確かに金額的な配分で言えば、そうかもしれないが、これからも手間とお金がかかるかもしれない不動産だけをこちらに押し付けて来るのは、やはり納得がいかない。
それに、父親が認知症による判断能力の低下により、預金の引き出しが制限されたため、固定資産税や老人ホームの入居費用、アパートの修理費用などで、かれこれ300万円ぐらいは、信彦さんの預金から出している。
少なくともこの分ぐらいの預金か上場株式は、返してもらいたい。
しかし、このままお互い言い分を主張していても、まとまらないような気がする。
そうなれば、父親の財産は動かせない状態が続くため、色々不都合なことが発生することになる。
弟や妹と、口もきかないような状態が続くことは、いい事ではないし、あの世で、両親は悲しんでいることだと思う。
ここは長男として、自分が我慢すれば、丸く収まるのであれば、引いておくべきか・・・いやでもやはり納得できない・・・。
こんな葛藤を繰り返しながら、結論を出せずに、秋分の日の前日の夜を迎え、信彦さんは、午後11時にベットに入った。
いつものごとく、どうしたらいいのか、頭の中で堂々巡りを繰り返すばかりで、とうとう朝方まで、眠ることはできなかった。
そして、翌朝「お父さん、お父さん ・・・・大丈夫?」という、長女の声で目が覚めた。
続きは次回のブログで・・・
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