「あるご家族の相続物語」~その⑩ アパートの建替え~
ウェルビーイング・コンサルティング・オフィス
円満相続の道先案内人 寺田尚平です。
※登場人物についてはこちらからご確認ください。
「あるご家族の相続物語」始まります!信彦さんが連絡をとったハウスメーカーの担当者から、5年ほど前に、父親と一緒に、青空駐車場へのアパートの建築の提案を受けた記憶があった。
父親の相続税を試算したものやアパートを建築した場合の収入や支出の推移表を見せられた。
確か、1億円ぐらいのローンを組むという話であったため、母親が強く反対して立ち消えになったように記憶している。
8月の土曜日の午後、信彦さんは、担当者と会って、母親が他界したこと、父親の相続税の試算をお願いしたいこと、アパートの修理費等がかかるため何かいい対策を提案してほしい などを伝えた。
ただ、何となく本当のことを伝えることに気か引けたので、父親については、現在足の骨折のため入院している とごまかして説明した。
約3週間後、ハウスメーカーの担当者は、上司とともに、訪問してきた。
ハウスメーカーの提携している税理士の試算によると、概算の相続税は、1千800万円とのことであった。
信彦さんは、父親の預金から払える範囲内であったので、少しだけ安心した。
それから、トータルで1億5千万円のローンを組んで、現在のアパートの建替えと青空駐車場へのアパートの建築についての提案を受けた。
担当者は、アパートの家賃については、30年間の家賃保証を付けているので、ローンの返済については問題ないこと、そして相続税がゼロになることを強調した。
しかし、家賃は30年間固定しているものではなく、定期的に見直しがあることなどを考えると、とても30年の1億円を超えるローンなど組むことは,無謀すぎると感じた。
ただ、現在のアパートを建替えの計画については、5千万円程度でできることから、母親から相続した株式を一部売却して、ローンを組む金額を2千万円から3千万円程度にすれば、検討してもみてもいいのではないかと考えた。
アパートを建替えることができれば、空室が解消して、ローンの返済を含めても、収入が増えることになる。
そして、何よりも台風や大雨の度に、雨漏りなどが起こらないか心配することがなくなるのが嬉しい。
信彦さんは、ハウスメーカーの上司に、アパートの建替えの計画について詳細に確認した。
そのなかで、上司から、父親の状態について聞かれたので、実は認知症になっていて施設に入居していることや成年後見制度を利用していることを説明した。
上司は、成年後見制度を利用している状態では、建替えの計画は、まず無理だと思うと言われた。
信彦さんも、もしかしたらとは思ってはいたものの、無理であることをはっきり言われ、現実を突きつけられガックリした。
さらに、その上司から、もうひとつガックリする話を聞かされることになる。
続きは次回のブログで・・・
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