2019.02.26ブログ

生前退位は、天皇陛下の「生前の相続・事業承継の対策」

ウェルビーイング・コンサルティング・オフィス

地域密着型相続コンサルタント　寺田尚平です。

皇太子さまの５９歳の誕生日（２月２３日）や天皇陛下在位３０年の記念式

典の開催（２月２４日）に関することがニュースになっています。

これから、４月３０日の天皇陛下の生前退位、５月１日の新天皇の即位に向

けて、皇室関連の話題が盛り上がりを見せるものと思われます。

天皇の生前退位は、約２００年ぶりとのことですが、江戸時代までは、それ

ほど珍しいことではなかったようです。

天皇の生前退位は、天皇陛下の「生前の相続・事業承継の対策」と言えるの

ではないでしょうか？

皇太子さまは、誕生日に際しての記者会見で、「即位したらどのような天皇を

目指すか」という　次期天皇としての抱負や決意を聞かれたようです。

皇太子さまは、当然子どもの頃から、将来天皇陛下という役割を果たすこと

はわかっているものの、終身天皇制においては、いつその役割を担うか、

わからない状態です。

今回、天皇陛下が、生前退位をされることで、即位の時期が明確になり、

プレッシャーがかかるものの、即位に向けての心の準備もできるという利点

があるものと思われます。

天皇陛下が、今回の生前退位をご決断された理由は、高齢と健康上の理由に

より、公務を果たすことが難しくなったことです。

天皇に在位したまま、健康上の理由で、公務を果たせなくなれば、様々なと

ころに影響を与えることを懸念されたものです。

また、生前の退位を行うにしても、法改正などの手続に時間がかかることを

想定して、早めに退位のご意向を示されたものと推測します。

そして、退位後は、天皇陛下は「上皇」、皇后さまは「上皇后」として、残り

の人生を「よりよく生きること」を選ばれたものと思います。

人生１００年時代と言われるように、９０歳、１００歳まで生きることが当

たり前の時代になりつつあります。

だからこそ、相続や事業承継について、子ども達のために、しっかりと道筋

をつけたうえで、かけがいのない残りの人生を「よりよく生きる」というこ

とを考えてみてはいかがでしょうか？

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