生前の相続への備えは大切!~ドラマ「後妻業」から~
ウェルビーイング・コンサルティング・オフィス
地域密着型相続コンサルタント 寺田尚平です。
今回は、関西テレビ・フジテレビ系列で、1月22日(火)21時から放送ス
タートしたドラマ「後妻業」についての内容です。
楽しみに見られている方もいらしゃるかと思いますが、まずは、これまでの放送
のあらすじを振り返ってみたいと思います。
このドラマは、木村佳乃さん演じる武内小夜子が、資産家の男性の後妻とな
り、最期を“看取り”遺産を手に入れていく という大阪を舞台としたドラ
マです。
小夜子以外の主な登場人物は、結婚相談所を経営するかたわら、裏で後妻業
を行っている柏木亨(高橋克典さん)、資産家の一人暮らしの中瀬耕造(泉谷
しげるさん)、サラリーマンの夫と耕造の元自宅に住んでいる専業主婦の長
女 西木尚子(濱田マリさん)、内縁の夫と東京で建築設計事務所を経営する
次女 中瀬朋美(木村多江さん)です。
耕造の相続人は、長女の尚子と次女の朋美。小夜子は入籍しておらず内縁関
係となっています。
耕造の財産は、尚子の住んでいる元自宅、現在耕造が住んでいる分譲マンシ
ョン、預金・投資信託・株式などの金融資産で4000万円です。
耕造の財産は、尚子の住んでいる元自宅は、尚子が相続することで、朋美も
納得しており、相続人である2人は、耕造の金融資産がどのくらいあるかは
把握していない状況です。
ここに、小夜子が耕造の内縁の妻となり、元自宅以外の全財産は、内縁の妻
である小夜子に遺贈するとの内容の公正証書遺言が作成されました。
そして、29日(火)に放送された第2話では、入院中で耕造がいない間に、
小夜子は、金庫から耕造が隠していた通帳など持ち出したうえ、解約して現
金化。その後、耕造が死亡。
小夜子が公正証書遺言の内容を朋美に説明し、“争い”が本格化した というのが
これまでの主なストーリーです。
今後、小夜子と尚子・朋美の姉妹の戦い(特に、小夜子VS朋美)という構図
になるという展開が予想されます。
あくまでもドラマのなかのことであり、このようなことは現実にはないとは
言い切れませんが、数少ないケースと言えます。
ただ、後妻の小夜子が現れなかったとしても、生前に相続への備えを行わな
かった場合、姉妹の争いが発生する可能性も考えられます。
尚子は、自分が住んでいる耕造の元自宅を相続することは、姉妹の共通認識
にはなっています。そして、耕造の現自宅であるマンションは、朋美が相続
することに、尚子の異論はなさそうです。
第2話のなかで、医師から姉妹に、耕造の転院を依頼があり、もし転院先が
決まらない時は、在宅介護になることを告げられました。
その後、姉妹はもし在宅介護が必要になったら、どちらが引き取るかで揉め
ているシーンがありました。
在宅介護をどちらかが行い、死後にはじめて、耕造が隠していた金融資産の存在
を姉妹が知ったとすれば、姉妹の話し合いはスムーズに行くでしょうか?
当然介護した方は、金融資産の全部またはほとんどは欲しいという気持ちに
はなるでしょうし、しなかった方は、それでも金融資産の半分は欲しいと思
うということも考えられます。
やはり、耕造が元気なうちに、家族3人で、財産の分け方や介護などについ
て話し合いをしておくことが最も大切なことです。
そのうえで、必要に応じて遺言書や生命保険、生前贈与などの対策をとれば
いいのです。
本当に大事なのは、家族の話し合いです。
そのような大事な家族の話し合いを行うことをサポートさせていただくことも
「相続コンサルタント」の役割のひとつと考えています。
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