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よくある相続に関する「誤解」その⑤~子どものいないご夫婦<パート3・事例編>~

ウェルビーイング・コンサルティング・オフィス

地域密着型相続コンサルタント 寺田尚平です。

今回は、子どものいないご夫婦の相続発生時のひとつの事例をお伝えしたい

と思います。

そのご家庭は、子どもはなく、ご主人様は元会社員で、退職後、公的年金と

企業年金で、奥様とおふたりで、大阪府下の賃貸マンションで暮しておりま

した。主な財産は、ひとつの銀行に預けている数千万円の定期預金です。

ご主人様の兄弟姉妹は4人。全員お元気ですが、九州や中国地方にお住まい

で、普段からあまりお付き合いはありませんでした。

奥様は、妹さんがおひとりおられて、四国地方にお住まいでありますが、度々

妹さんは遊びに来てくれていました。

このような状況で、ご主人様がお亡くなりになり、四国から奥様の妹さんが、

来てくれて、葬儀などの相続後の手続について奥様のお手伝いをしてくれて

いました。ご主人様の兄弟姉妹は、遠方でご多忙ということもあり、葬儀に

は参列されませんでした。

ご主人様の数千万円の預金について、相続の手続をすすめるにあたって、

奥様は、ご主人様の4人の兄弟姉妹と遺産分割の話し合いや銀行の書類に署

名・押印等をいただく必要があるのですが、話し合いや手続が全くすすまな

いうちに、体調を崩されて、後を追うように、お亡くなりになりました。

奥様がお亡くなりになった後、この預金については、奥様の唯一の相続人で

ある妹さんが、ご主人様の兄弟姉妹と話し合いをすることになります。

妹さんは、ご主人様の兄弟姉妹とは、ほとんどお会いしたことはありません

し、相続に関する法律的な知識等もありません。

また、遠方ということもあり、電話や手紙でやりとりすることになります。

とても大変です。幸いにも、銀行の担当者の方が、親切に対応してくれて、

相続手続のアドバイスやサポートを行ってくれたので、時間はかかりました

が、法定相続分通リに分けるということで、全員承諾し、手続を完了するこ

とができました。

子どものいないご夫婦の場合、生前の準備や対策が必要となることは、お伝

えしておりますが、このご夫婦のように、ご主人様の兄弟姉妹が多人数で、

遠方にお住まい、疎遠になっている状況では、生前の準備や対策の必要性は

さらに高まります。

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