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「家系図」を作って、感じること

皆さま こんにちは!

Over50s専門 FP  寺田尚平です。

50代からの人生をもっと輝かせるために、「お金」と「仕事」の両面からサポートするファイナンシャル・プランナーです。

私が業務として「家系図作成サービス」を提供していることから「リビング和歌山さん」のフロント特集で「家系図」について、取り上げていただきました。

記事についてはこちらから 👉      http://www.living-web.net/

今回のブログは、家系図について「リビング和歌山さん」の記事より、もう少し深掘りした内容をお伝えしたいと思います。

 

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目次

『きみが来た場所』

先日、知人からのおすすめで「きみが来た場所」(著者:喜多川 泰 発行:株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン)という小説を読んで、すごく感動しました。

小説の内容は、

会社を辞め、生きる力を育てる塾を立ち上げた秀平。

家族を支えながらも経営がうまくいかず、不安な毎日を過ごしていた。

そんなある日、口に入れると「自分の先祖が体験してきたこと」が夢となってあらわれる「ルーツキャンディ」を手にいれる。

秀平は祖父たちの生き様、決意、つないできた命の奇跡を知るなかで、これから自分の子として生まれる新しい命と塾の子供たちに伝えなければならない大切なことに気づいていく。 (アマゾンのサイトより引用)

現在、市区町村に保管されている戸籍を取得していけば、たいていのご家庭では、200年前に生まれたご先祖様の名前がわかります。

自分から見て、5代から6代上のご先祖様です。

1代上は「お父さん」、2代上は「おじいちゃん」、3代上は「ひいおじいちゃん」、4代上は「ひいひいおじいちゃん」、5代上は「ひいひいひいおじいちゃん」、6代上は「ひいひいひいひいおじいちゃん」ということになります。

今から200年前は、1820年代です。

勝海舟が生まれたのが1823年(文政6年)、天保の大飢饉が1833年(天保4年)、今年の大河ドラマの主人公である渋沢栄一が生まれたのが1840年(天保11年)です。

天保の大飢饉、大政奉還、明治維新、日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦、関東大震災、満州事変、日中戦争、太平洋戦争・・・といった、今の私達からすれば、想像を絶するような過酷な時代を生きてきたご先祖様がいるのです。

有るのが難しい

ご先祖様の数は、1代上では父母の2人、2代上では4人の祖父母と父母の2人で合計6人、3代上で14人、4代で30人、5代で62人、10代で2,046人、20代で209万人、6代では、日本の人口を超える1億3,400万人32代までさかのぼると86億人で、世界の人口を超えてしまいます。

この中の誰かひとりが欠けていたら、今の自分は存在しないのです。

多くのご先祖様が、いのちをつないで来てくれたから、私達は存在するのです。

私達が生まれて来たこと、存在していること自体が「奇跡」なのです。

「ありがとう」という言葉は「有り難い=有り得ない」、すなわち「有るのが難しい」という意味であり、産んでくれたことへ感謝の言葉なのです。

今、私達が生きているということは「有るのが難しい」ことであり、「有り難い」ことなのです。

家系図を作って眺めることで、この事実に気づかされます。

残念ながら、日本では年間2万人もの方が自殺されています。

その数は、太平洋戦争の末期、特攻隊として散って逝かれた方の人数を大きく上回っています。

自殺をする前に、多くのご先祖様の存在を知れば、自ら命を絶つという選択をすることはなくなるのではないかと思っています。

ご先祖様が、今の私達からすれば、想像を絶するような過酷な時代を生き抜いて、命がけでつないで来た命のバトンを子どもや孫などにつないていく使命を感じざるを得ません。

みんなつながっている!

家系図を眺めていると、自分の両親の名字以外の名字のご先祖様が登場します。

私の場合では、父は寺田、母は中谷ですが、それ以外に中前、戸上、西岡、上田、宮本、山中などの名字のご先祖様が登場します。

同じ名字の知り合いの人と、もしかしたら、ご先祖様でつながっているのでは?と思うことがあります。

先日、弊社の家系図作成サービスのパートナーである株式会社なないろのはな(石川県金沢市)の担当者の方と家系図作成サービスをご利用いただいたお客様(和歌山市在住)が、ご先祖様でつながっていた、という事例がありました。

これを見つけた時、担当者の方は「鳥肌が立った」と言われていました。

家系図のおかげで、本をたどれば、みんな親戚・親類ということを実感します。

だから、他人との争い、悪口などは、できる限りやめておこうというと感じることができます。
(私の場合、すべてのことにそう思えるようにはなかなかなれませんが・・・)

家系図を作成して、もうひとつ考えることがあります。

それは、自分が生まれて来た意味や使命です。

多くのご先祖様がつないできて、私に与えられた命ですから何か意味があるはずです。

与えられた人生のなかで、果たすべき使命があるはずです。

今現在、私の中では、今の仕事を全力で取り組みこと、日々お客様に対して真摯に向き合うことが、ご先祖様から与えられた命の使命を果たすことだと感じています。

小説「きみが来た場所」を読んで、私が心に残ったフレーズの中にこんなフレーズがあります。

『そうだ、私たちは、人の役にたつために生まれてきたんだ。とりわけ次の世代の子どもたちに今よりもいい世の中を残すためにこの命はあるんだ

『今の子供たちは、自分のほしいものを手に入れ続けるのが幸せだと教えられて育つ。しかし、その先に待っているのは幸せではない。なぜなら、人間は自分が誰かに必要とされていると感じて初めて幸せを感じることができる存在だからだ』

まとめ

意外なことに、アメリカ、イスラエル、ドイツなどの欧米では、家系図を作り、ルーツを探ることが趣味として定着しています。

先祖調べは、アメリカで2番目に人気の趣味になっているそうです。(1番目はガーデニング)

移民の国であるアメリカでは、自分のルーツを探ることで、自分のご先祖様はどこから来たのか?知りたいという願望は強いのかもしれません。

核家族化、少子高齢化、地方の過疎化、将来への不安など、先の見えない閉塞感に包まれている時代の中を生きていくためには「家族との絆、親戚とのつながり、ご先祖様への感謝の気持ち」を持つことは、とても大事なことだと思います。

それを日々の暮らしの中で、忘れずに実感できるツールが「家系図」なのです。

今週の後半から、お盆休みとなる方の多いと思いますが、例年以上に、ご家族でご先祖様に想いをはせる時間にしていただければ、嬉しいです。


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