親の相続が気になる方へ 自分の親は、いつまでも家族の記憶に残る「カッコいい」親であってほしいですよね?
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地域密着型相続コンサルタント 寺田尚平です。
昨日、15万部のベストセラーの‟人生100年時代の新「終活」小説“「すぐ死ぬんだから」(内館牧子著 2018年 講談社)を読みました。
主人公は、78歳のハナさん、夫岩造さんと長年苦労を共にしながら、営んでいた酒屋を息子に譲り、夫婦仲良く隠居生活を送っています。
ハナさんのモットーは、「人間60代以上になったら実年齢に見られない努力をするべきだ」で、初対面の人からは、60代と思われる 美しさと若さを保っています。
80歳目前にして「カッコいい」ご婦人です。
岩蔵さんの口癖は「ハナは俺の宝」「ハナは俺の自慢」「ハナと結婚して良かった」でした。
ところが、ある日岩蔵さんが倒れて、他界し、自筆証書遺言が出てきたところから、急展開が始まります。
遺言書には、財産のこと以外に、岩蔵さんが40年以上 ハナさんや子ども達に知らせていなかった衝撃の事実が、書かれていました。
遺された家族は、大混乱です。
そして、ハナさん、子どもや孫たちの全員から、岩蔵さんは大ブーイングです。
ハナさんは、生前とても仲の良い夫婦だったのにもかかわらず、岩蔵さんとの縁を切りたい、役所に「姻族関係終了届」を出して、いわゆる「死後離婚」してしまいます。
もう、家族の間では、岩造さんのことはもう思い出したくない、早く忘れたいという気持ちでいっぱいです。
遺言書にどういうことが書かれていたかは、皆さまのご想像にお任せしますが、状況から判断すれば、遺言書には書かずに、岩蔵さんは秘密を墓場まで持って行った方が良かったのではないかと思います。
ただ、岩蔵さんもどうしても伝えておきたい気持ちが抑えられなかったものと推測します。
相続への備え・対策において、家族間でのトラブルを防ぐために、遺言書を作成することは、大変有効な手段です。
しかし、遺言書という法的な拘束力のある書類だけを作成すれば、完全かと言えば、そうではありません。
遺言書の内容の背景となる、親の考えや想いなどを家族全員で共有したうえで、合意しておくことが大切です。
相続させる人または、一部の家族だけが内容を理解している遺言書は、後々問題が発生することがあります。
やはり、相続についての家族間の話し合い「家族会議」と「遺言書」などの法的な拘束力のある手段の実行は、車の両輪と言えます。
岩蔵さんも、長年秘密にしていたことをどうしても伝える必要があると思っていたのならば、勇気をだして生前に伝えておくべきだったと思います。
「人は2度死ぬ」という言葉があります。
1度目は肉体的な死、2度目は人々の記憶から消えた時です。
本当の死と言えるのは、2度目の死のことではないでしょうか?
相続への備え・対策を行うことは、生きる意思がなくなったように受け取られることのあるのですが、決してそうではないと思います。
自分の肉体的な死の後も、遺された家族が困らないように、仲良く暮らしていけるように想い、キレイに旅立って行った「カッコいい」親であったと、ずっと家族の記憶に残したいという、生きることへの強い意思を表すことになるのではないでしょうか?
50代、60代の親の相続が気になる方は、親がいつまでも家族の記憶に残る「カッコいい」親として、心のなかで生き続けるために、相続への備え・対策を行うことの後押しをしてあげてみてはいかがでしょうか?
当オフィスでは、総合的な相続コンサルティングのなかで、「家族会議」の開催サポートや「遺言書」の作成サポートなどを行っております。
相続のことで気になり始めたら、どんな些細なことでも、まずはご相談ください。
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